お茶も農作物である以上、当然年度によってその個性に違いがあります。
狭山茶農家 ささら屋2021年度茶の個性のご紹介の第5弾は、狭山の火入れ茶『ひより』をご紹介いたします!
春を告げる緑の小鳥「メジロ」がトレードマークのお番茶『ひより』。
こちらは、一番茶の仕上げ加工のタイミングでふるい分けられる「少し大きくて香りを毀損しやすいお茶葉(頭茶と言います)」に対して、火入れ※1を長めに、高めの温度で行って仕上げたお茶になります。
※1火入れ:仕上げ加工の最後に、茶葉の保存性を高めるために行う乾燥工程。この時の火の温度と乾燥させる時間の長さによって、最後のお茶の味わいが大きく変わる。狭山茶伝統の狭山火入れは、この工程を『高温で、長く』行うことに特徴がある。
どこか懐かしい、商店街のお茶屋さんのような香りが漂うこちらの『ひより』。
今年の出来上がりはと言うと、
「今年もおばあちゃんの家に遊びに来た気になるお茶」
に仕立てあがっております!
…言い方を変えますと、しっかりとその特徴である
「どこか懐かしさを感じる香り、そして、やさしいあまみをしっかりと感じられるお茶」
に仕上がりました(笑)
ここまでもご説明した通り※2、今年の煎茶の一番茶は全体的に仕上がりよくできあがったのですが、その各一番茶の頭茶はそのままでもしっかりと味の芯(渋みとうまみ)のあるお茶に仕上がっていました。
※2:2021年度の仕上がりについては各リンクから
『ほのか』
そこで、今年はその元々の茶葉の味わいの良さをある程度残しつつ、『ひより』として目指したい香ばしい香り(火香:ひいかと言います)とやさしい味が出せるように火入れの温度と時間を調整。
ドラム式の火入れ器の前で出てくる香りを頼りに、香ばしくなりすぎず、少しだけ渋みが飛んでやさしい味わいになるよう見極めながら、じっくりと加工を行いました。
結果、冒頭に書いた通り、例年通りが例年以上にささら屋として目指す『ひより』の特徴がバランスよく押し出されたお茶になりました!
急須で淹れるだけでなく、冷茶で飲んでも非常に美味しいとご好評いただいている狭山火入れ茶『ひより』。
お番茶ならではのリーズナブルな価格帯となっておりますので、普段使いのお茶にぜひ『ひより』をお試し下さい!
■狭山茶農家 ささら屋 オンラインショップ
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