一番茶の収穫が終わり、ささら屋でも一部の茶園の茶の樹の『中段刈り(ちゅうだんがり)』を行いました(実施したのは5月末)。
中段刈りの作業は、古くなった木の枝や古い葉をかなり低い位置で刈り落とし、新しく若々しい新芽が出てくるように茶の樹をリフレッシュさせる作業で、二番茶前の整枝作業とは異なります。
※中段刈りを行った茶園は下の写真のように丸坊主になり、二番茶は収穫できません。
この作業は茶の樹への負担を減らすため、一番茶収穫後のなるべく早いタイミングで行います。
茶の樹が元気な夏場には、めいっぱいリフレッシュしてもらうわけですね。
余談にはなりますが、茶の樹は生命力が強く、1年もすると土台となる葉はある程度出揃い、2年するとじゅうぶんに収穫ができるようになります。そうは言っても中段刈りをした茶園は、向こう2年は収穫量が落ち込むことになるため、茶園ごとにタイミングをずらしてローテーションで実施していくことになります。この管理もまた、必要な茶園を見極め、収穫量と茶の樹の状態を考えて段取りを組む、茶農家の腕の見せ所でもあるわけですね。
ささら屋で今年行ったのは、屋敷の前に広がる山ぎわの茶畑。
この秋口にはお茶摘み体験会も復活させる予定でおりますので、「中段刈りされた茶の樹って、夏を越えるとどうなるの?」と思われる方がいらっしゃいましたら、ぜひ足を運んでみて下さい。
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