忙しい毎日の中、茶葉からお茶を淹れるのは少し手間を感じるものです。
しかし、急須で淹れるのは面倒でも、ティーバッグであればペットボトルよりも格段においしいお茶を手軽に楽しむことができ、茶殻を捨てるも楽ちん。
在宅ワークのお供にもぴったりです。
そんな手軽なティーバッグのお茶ですが、ティーバッグ自体の形状はもちろん、実はその材質やタグの有無などによって、色々な種類があります。
本日は、ティーバッグの種類についてご説明し、ささら屋のティーバッグ商品のこだわりもご紹介したいと思います。
※因みにティーパック、ティーバックなどの呼称は誤りで、ティーバッグが正解です。
1.ティーバッグの起源
お茶を楽しむうえでとても便利なティーバッグ。
そもそも、いったい誰が考え出したのでしょうか。
色々と調べてみると、ティーバッグのはじまりには諸説あるようですが、主に以下の2つの説が有力なようです。
■説1:アメリカで考案された特許技術起源説
1901年、アメリカでRoberta C. LawsonさんとMary Molarenさんという2人の女性がティーバッグ(当時は茶葉ホルダーと言ったそうです)を発明し、特許を出願(1903年に特許取得)。現代のティーバッグに形状も用途もそっくりなこの茶葉ホルダーが起源であるという説。
■説2:サンプル品から偶然の産物説
(こちらが主流なようです)
1908年、アメリカの貿易商Thomas Sullivanさんが販売促進の一環として、茶葉を小さな絹の袋に入れてサンプルとして顧客に配布。そのサンプルを受け取った顧客の一部が、そのサンプルのお茶を絹の袋に入った状態のままお湯に浸してお茶を淹れ、それが便利で効率的!と顧客から評判を得た(商業的成功につながった)ことが起源であるという説。
説1の方は、特許取得後に商業的な成功につながらなかったため、現代のティーバッグのはじまりとは考えられておらず、今は説2の「偶然の産物」がその便利さから「商業的大ヒット」につながって世間に普及した、と考える説が有力なようです。
因みに、ティーバッグはその起源に起因して、紅茶大国のイギリスよりも先にアメリカで広く普及し、イギリスでの普及はかなり後になってからだそうです。
2.ティーバッグの材質
現代のティーバッグの材質には、主に
①紙 ②ガーゼ布 ③不織布 ④ナイロン ⑤ソイロン
などがあります。
起源でも記載した通り、ティーバッグははじめ絹の布から始まり、コスト面を考慮してガーゼ布や紙、技術の進歩で不織布が生まれ、抽出性や品質を考慮したナイロン、自然環境にも配慮したソイロンと、素材の進化を続けてきたそうです。
▼ソイロンメッシュ素材
それぞれの素材の特徴を簡単に表にまとめると、およそ下記のような感じとなります。
※こちらは調べた内容にやや主観も混じった整理となりますので、あくまで参考程度にご覧ください
3.ティーバッグの形状/タグの有無による使い分け
素材によっていろいろな特徴があるのと同様、ティーバッグの形状によっても抽出性などに違いがあります。最近は動物や魚を模したプレゼントにも嬉しいかわいいティーバッグも登場していますが、ここでは代表的なティーバッグの形状についてご紹介します。
①エンベロープ型(長方形型)
最もオーソドックスで、昔ながらのティーバッグです。
形状的に茶葉がジャンピングできるスペースが少ないため、抽出性はやや劣ります。他方、形状がシンプルなこともあってか、その素材や織り方、タグの付け方などの種類が豊富なのも特徴です。
②テトラ型(ピラミッド型)
茶葉の抽出性がよい、三角錐型のティーバッグです。
主として不織布、ナイロン、ソイロンで作られ、三角錐の形をしており、紅茶を中心によく見かけるタイプです。茶葉がジャンピングするスペースが十分に取られているため抽出性が高く、茶葉を粉砕しなくても味が出るため、急須やポットで淹れるお茶の風味を楽しむことができます。
③巾着型
ガーゼなどの布でできたタイプが多く、外国のティーバッグに多く見られるタイプです。
布製のものが多いためティーバッグの臭みがつかず、茶葉そのものの風味を活かしたお茶が淹れられます。他方、ティーバッグの中で茶葉がジャンピングしづらく、抽出性自体は必ずしも高くはありません。
④スクエア型
タグ紐がついておらず、冷茶ややかんでの煮だし茶を作る時に使われるタイプです。
麦茶などでよく見かけるものになります。
上記の他にも、円型のものなど色々なティーバッグ種類があります。
今後お茶を楽しむ際には、ぜひ色々な形のティーバッグにも注目してみてくださいね。
4.狭山茶農家 ささら屋のティーバッグ商品
狭山茶農家 ささら屋でも、緑茶(上級煎茶/特上煎茶)、和紅茶、ほうじ茶とティーバッグでの商品をご用意しています。
そのティーバッグ商品は、急須で淹れたものと遜色なく楽しんでいただきたい、
そして、農家である以上は自然環境にも配慮したい という想いから、
ティーバッグの形状:タグ付きテトラ型
素材:ソイロンメッシュ
を採用しています。
さらに、上級煎茶、特上煎茶は雑味が出ないように茶葉を粉砕することなくティーバッグに加工し、急須で淹れたお茶に限りなく近い状態で皆さまに楽しんで頂けるよう工夫しています。
いかがでしたでしょうか。
ティーバッグ1つとっても、意外と種類も豊富で奥深いもの。
在宅ワークのお供にもぜひ、日本茶・狭山茶を楽しんでくださいね!
【記事参考】 ※オンラインのみ掲載
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