先日投稿させて頂きましたが、この時期は冬を越えたお茶の樹の散髪ともいえる『春整枝(はるせいし)』の作業を行いました(詳しくはコチラ)。
今回の春整枝やお茶の収穫といった『お茶の葉を摘み採る作業』では、大きく分けて2つの農機具が活躍します。
それが、可搬型摘採機と乗用型摘採機という2種類の農機具。
茶畑の立地や環境によって、この2つの摘採機を使い分けているのです。
まず、『機械は使えど重労働』な春整枝。
弊農園のもっとも古い屋敷前の山なりの茶畑など乗用型摘採機の入れない畑では、可搬型という機械を使います。
2人が畝を挟んで対面に立ち、手にこの可搬型摘採機を持ち、カニ歩きでチャノキの上部を刈り落としていきます。
同じ高さ、同じ角度で綺麗に刈り込むのはそれなりに技術が必要で、かつ重労働。
山間の畑の作業が終わった時の達成感は、得も言われぬものがあります(笑)
次に、『機械を使って効率化』な春整枝。。
上記の山あいの茶畑とは違い、少し広さのある平坦な茶畑などは写真のような、乗用型摘採機を使います。
畑のでこぼこ土道をものともしない強靭なキャタピラ。
アーチ形に備わった、摘み採り刃(刈り刃)。
緑の茶畑に映える赤いボディの大型農機。
意外と高さもあるので、近くで見るとなかなかの迫力です(*^^*)
ささら屋の場合、作業速度は先日投稿した可搬式と大きくは変わりません。
しかし、こちらの乗用摘採機は一人で摘み採り作業ができるため、単純に考えても1人分工数が浮きます。
肉体疲労もずっと少なく済むため、かなり効率的に作業を進めることができるのです。
他方、機械に乗っての作業となるため、茶畑の様子を細かくチェックしながら作業するという観点では可搬式の方がよかったり…。
何ごとも一長一短、どちらにもメリット・デメリットがあるものですね。
さて、狭山茶農家 ささら屋は決して大規模な茶農家ではないのですが、それでもこうした農機具がないとすべての農作業をやりきるのはほぼ不可能です。
このように文明の力も借りつつ、大切にするべき視点や技術は残し、今年もしっかりと新茶に向けて農作業を進めていきたいと思います(#^^#)
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